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子どもの成長を見つめる~CRAYON®概念形成と感覚統合~



CRAYONとは

CRAYON®プロジェクトは、乳幼児の子育てに関わるすべての人のニーズに応え、子育てを応援するプロジェクト。子どもの“概念形成”の観点から得意な自己表現を見つけ、また、その才能を伸ばすための大人のかかわり方を“見える化”することで、適切な乳幼児教育を行うことに繋げます。

 

CRAYONの取り組みは花の成長に喩えられ、子ども達が花を咲かせるための豊かな土壌を大人が整え、関わりのシャワーで種は芽吹き、枝葉が分かれて育ち、花を咲かせるといわれています。



概念形成とは

CRAYONを語るのに欠かせないのが『概念形成』です。概念形成とは「○○とはこういうもの(こと)である」と理解(学習)していくことで、すべての物事に対して当てはまります。CRAYONの概念形成は「視覚概念」「聴覚概念」「体感概念」「言語概念」「数概念」の5つで構成され、そのもととなるのが、子ども達が感じる感覚刺激です。これは「五感」として知られているもので、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚をさします。そして、これらに言語と数量を加えたものが必須概念とされています。

 

概念形成の中でも高度なものが言語概念と数概念であり、言語概念はコミュニケーション力、数概念は問題解決に必要な数学的・科学的思考や論理的思考の獲得に欠かせない概念です。これらの概念を理解するには、まず視覚概念、聴覚概念、体感概念(触覚・嗅覚・味覚)の形成が必要となります。

 

また、感覚は、五感を含めて7つ存在します。残りの2つは「前庭覚」と「固有受容覚」です。前庭覚は重力と動きに関係があり、身体のバランスをとる感覚。固有受容覚は筋肉と関節に関係があり、身体の動きを感じとる感覚です。視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚は自覚しやすいのに対し、前庭覚と固有受容覚は自覚しにくい感覚であるといわれています。



身体を駆使するために必要な「感覚統合」

人が7つの感覚を使って情報を認識したり、複数の感覚を同時に使って運動したりすることを「感覚統合」といいます。感覚統合ができると、例えば、乳幼児が視覚と体感を使って(統合して)吸ったり食べたりする動作、前庭覚と固有受容覚を使って(統合して)姿勢を保ったりバランスをとったりする動作ができるようになっていきます。さらにそれらを合わせると、注意力が育ったり情緒の安定が図れたりします。そうして最終的に目指すのが、集中力や組織力、自尊心、学習能力、抽象的思考や推論能力などの獲得です。これらは、今の「VUCA(ブーカ)」の時代(目まぐるしく変化を繰り返し、不安定で複雑かつ物事の良し悪しの曖昧な社会)を子どもが生き抜くために必要な力といわれています。

 

発達障害や発達に気がかりのある子どもの脳では、この感覚統合がうまくできていないことが少なくありません。そのため、複数の感覚刺激がどんどん飛び込んできて注意が散漫になったり、反対にうまく刺激が入ってこなかったりして、その場に合った行動をとることが難しくなります。そこで、こむぎでは、7つの感覚を意識しながら、遊びの中で感覚刺激を育てられるよう取り組んでいます。



こむぎでのCRAYON研修

日々の療育の中にCRAYONの概念形成を組み込んでいくには、療育者の高い専門性が必要です。私たちこむぎの職員は、大学リカレントコースの受講、キャリアアップのための研修を通じてCRAYONを学び、個々の療育に活かしています。

CRAYON研修ハイライト


参考文献・書籍紹介


誰もが優秀児になれる!

CRAYONプロジェクトの実証

 

弊社紬の取り組みも掲載されています。

保護者の方、保育者の方、子どもに関わるすべての方に是非読んでいただきたい1冊です!

 

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